従来のレントゲン画像は平面像(2次元)でしたが、歯科用CT画像は、立体画像(3次元)で表すことが可能です。
歯科では、主にインプラント治療の術前検査において撮影されますが、歯周病の現状や歯根の形態、骨の状態など、より細部まで診断することができます。
現在、日本の歯科医院において歯科用CTを設置している医院は、大学病院や一部の歯科医院に限られており、全国の歯科医院の5%にとどまっております。
また、歯科用CTは、医療用CTとは異なり、放射線量は10分の1以下となっております。これは飛行機で東京 - ニューヨーク間を往復した場合より少ない線量です。
歯科治療に必要な画像を、安心して撮影、取得することが可能です。
より詳しい診断をご希望される方は、お気軽にスタッフまでお問い合わせください。
なお、歯科用CTスキャナーでの撮影は、保険外(一部保険適用のものあり)となります。
インプラント治療では、顎の骨の状態(質や厚み、高さ、形態など)を把握することが必要となります。
CT画像からは、顎の内部構造(骨の高さ・厚みや神経、血管の位置)を立体的に確認することができ、より正確な診断が可能となります。それによりインプラント治療の安全性が向上します。
インプラントの数、長さ、太さをあらゆる方向から診断して正確に決定することができます。神経などをさけて、安全な位置・方向・埋める深さを決められます。
歯周病が進むと、細菌の感染によって歯を支える骨が溶けてしまいます。
CT画像は、歯の周辺の骨の破壊が立体的に把握でき、歯周病の進行度を正確に診断できるので有効です。
立体画像で視覚的にみることができるので、ご自身の状態をおわかりいただけます。
根管治療とは、歯の神経の細菌をきれいに取り除くことです。
CT画像では、根の本数や神経の入っている管の方向、そして位置を正確に把握することができます。
また、根の先の病巣の状態など、通常のレントゲン画像に比べ正確に診断できます。
親知らずなどの顎に埋まっている歯を抜歯するときは、歯の位置や方向などを正確に確認する必要があります。
CT画像では、歯の位置や方向、神経や血管の位置関係を確認することができます。